一般病院で働く看護師のメリットとしてまず挙げられるのは患者さんと接する機会が多く、やりがいを感じられる点です。とくに入院患者さんのケアでは非常に密接な関わりを持つことになるため、患者さんが回復していく喜びや信頼や感謝を寄せてもらった時の達成感、満足感といったものを味わう機会が得られます。大変な部分もあるわけですが、その大変さが報われる機会も多いのが一般病院の勤務の魅力といえます。キャリアアップの機会が多い点も魅力です。ある程度の規模を持つ一般病院なら経営も安定しているため長く働きやすいため、着実にキャリアを積んでいく機会が得られます。その課程で主任や看護師長などのポストに就くチャンスも出てきます。看護師は転職が多い職業とよく言われますが、一般病院では10年、20年と勤務している看護師も少なくありません。しかも仕事を通してスキルを磨く機会も得られますし、特定の診療科における専門的なスキル・知識を身につけていくことができるのも大きな魅力です。一方デメリットとしてはやはり病棟勤務になると夜勤を担当する機会が出てくる点です。人手不足の問題を抱えている一般病院も多く、看護師が厳しいシフトのなかで勤務しているケースも多々見られます。一般病院で長く働けるかどうかはこの就業環境に左右される面もあるのです。さらに職場の人間関係の悩みを抱えやすい点もデメリットです。一般病院では数十人単位の看護師が勤務しており、どうしても派閥などの人間関係の問題が起こりやすいのです。これが原因で退職に追い込まれる、といったケースもしばしば見られ、職場との相性がメリット・デメリットのどちらを得られるかを決めるという難しい面もあるのです。